院長ブログ

開業してから週一回愛知県がんセンターで神経ブロックの必要な癌性疼痛患者の外来診療を担当しております。毎週外来を横切り診察室に向かいますが、途中に大きな掛け軸が掛けてあります。普段気にもとめずに通り過ぎておりましたが、ある研究会の標語に「学問寛仁」という言葉がでてきました。検索してみると孔子の易経に記載されていることばであり、学ぶことで知識を得て、問うことで理解を深め、広いこころで思いやる、という意味があるようです。一方がんセンターの掛け軸を改めて見直すと、「寛仁厚徳」と書かれております。心が広く徳の厚いりっぱな人格という意味でしょうか。普段何気なくみていた掛け軸に、医師としてまた人としての心構えを改めて教えられた気がします



 当ペインクリニックは、現在はオゾンアベニューと名前を変えた旧大曽根本通り商店街に面しています。地下街からE6出口の階段をあがると、右手に古い道標があります。道標の西側(写真右側)には「いゐたみち」と彫られており、ここから守山を経由し飯田へ通ずる街道がはじまったことを示しており、北側(写真左側)に彫られた「江戸みち ぜんく已うじみち」は善光寺に通ずる街道を指しています。今も昔も大曽根は交通の要衝でした。
 毎週第二土曜日にはクリニック前で朝市が開かれています。有機栽培の野菜や果物、お米、みたらし団子など旬の食べ物が直販されています。すぐ売り切れることが多いですが、通院の際に一度寄ってみてはいかがでしょうか。


日本麻酔科学会のオームぺージに、Daturaという会員コーナーがある。華岡青洲が手術の痛みをとるために使用した朝鮮朝顔である。別名、マンダラゲやトランペットリリーなど多くの俗称がある。以前名古屋大学麻酔科で日本麻酔科学会を主催したときに、会員懇親会に花を飾ろうと考え、Daturaを注文した。愛知県にはこの花を栽培している方がおり、会の当日にちょうど花が咲くように調節して持参してくれた。当日出席された方で気がついた麻酔科医が何名かおり、あとで問い合わせもいただいた。名古屋や大阪あたりでは時おり大きなDaturaが道ばたで栽培されているのをみかけることもある。



 当ペインクリニックのシンボルマークをご存じでしょうか?延齢草というユリ科の花をモチーフにしてデザインしてあります。種から開花するまでには10年ほどかかり寒冷地の初夏に咲きます。インターネットでも安価に簡単に手に入ります。院長の出身大学である北海道大学の校花でもあり、当院のシンボルに採用しました。根茎が民間薬的な薬効を持ち、長寿に効果があるため延齢草と名付けられたそうです。札幌では5月頃に北大植物園で咲いているのが鑑賞できます。



今年、平成28年9月に当院の開業10周年を迎えます。これを機に、ホームページを一新し、院長ブログを新たに始めることにしました。痛みのクリニック周囲の話題を中心に、気がついたことを書き留めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。