診療案内

全身の痛み

上半身や下半身全体に広範囲の痛みが生じることは希ではない。原因は様々であり、同じ痛みでも痛みの原因によって治療が異なってきます。
例:帯状疱疹後神経痛、がんの痛み、線維筋痛症、脳卒中後の痛み

頭部・顔面の痛み

顔の痛みでは、三叉神経痛が有名です。激しい痛みを伴いますが、内服薬の調整と神経ブロックの併用で、当院ではほとんどの症例で痛みをとる事が可能です。
頭痛も発症機序の解明が進み、新しい頭痛の特効薬も普及してきました。痛みに合った適切な鎮痛薬を選び、早期に内服することが大切です。難治性の場合は神経ブロックを併用することもあります。
原因のはっきりしない顔や歯の痛みも増えております。ストレスを契機に脳機能異常をきたして痛みが発症するといわれています。難治性であり専門的な治療が必要です。
例:三叉神経痛、片頭痛、緊張型頭痛、小児の頭痛、慢性連日性頭痛、舌咽神経痛、顎関節症、非定型歯痛、非定型顔面痛、舌痛症、口腔内灼熱症候群

頚・肩の痛み

頸部から腕にかけて放散痛がおこる頚椎症や、むちうち後の治りにくい頸肩腕症候群に悩んでいる方は多いです。神経ブロックや投薬治療が必要です。
肩が痛くて動かせなくなる五十肩は大変つらい病気のひとつです。症状によっては関節内注射や神経ブロックが必要になります。時間がかかりますが、あせらず根気よく治療を続けることが大切です。
例:肩こり、むちうち症、頚椎症、五十肩、胸郭出口症候群

胸背部

多くは筋肉や筋膜の炎症性の痛みです。高齢者の背中の痛みは、もろくなった背骨が骨折して痛みがでることがあります。痛み止めの長期服用は副作用がでてくるため、投薬治療に注意が必要です。痛みの原因は色々な病気が考えられます。一度痛みの専門医の診察を受けることをお勧めします。
例:筋筋膜炎、肋間神経痛、脊椎圧迫骨折

腰痛

腰痛は一度は経験しているのではないでしょうか。ぎっくり腰では神経ブロックが大変有効です。
長時間の歩行が困難な脊柱管狭窄症も増えています。複数の治療を組み合わせて治療をおこなうことが必要です。
高齢者の脊椎の骨折はコルセットや神経ブロック、骨密度検査をおこなって総合的に治療をおこなっています。
例:ぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症

下肢の痛み

足の痛みには多くの原因があります。多くは脊髄神経由来でおこることが多いです。神経ブロックの対象となる病気は多く、治療効果もあります。
例:坐骨神経痛、腰部脊柱管狭窄症、既術性腰下肢痛、膝痛

血行障害の痛み

血行障害に対しては、交感神経ブロックや血管を広げる薬物治療を組み合わせております。また症状に応じて局所の血管拡張療法もおこなっております。
例:閉塞性動脈硬化症、バージャー病

麻痺やけいれん

顔が急に変形する顔面神経麻痺は、神経ブロック(星状神経節ブロック)、光線治療、薬物治療などで対応しております。
神経麻痺とは逆に、顔がけいれんして目が閉じてしまって本を読めなくなったりしたときは、ボトックス治療によりけいれんの治療をおこなっています。
例:顔面神経麻痺、顔面けいれん、眼瞼けいれん、脳性まひ、痙縮

がんの痛み

がんの痛みは大変つらい症状です、これまで愛知医科大学でがんの痛み治療の緩和ケアチームを軌道にのせ、現在は愛知県がんセンターでがんの痛みの治療に参加しております。麻薬性鎮痛薬は種類が多く投与に経験が必要です。お困りの方はご相談ください。脊髄カテーテルの埋め込みなどの専門的な治療が必要な場合は、院外の出張治療にもできるだけ対応しております。
これまでのがんの痛みの出張病院:愛知県がんセンター中央病院、名古屋医療センター、中京病院、松坂済生会病院、稲沢市民病院

その他

神経ブロックは自律神経への調整作用があります。自律神経異常で生じる各種症状に有効なこともあります。一度ご相談ください。
例:アレルギー性鼻炎、花粉症、自律神経失調症、多汗症、突発性難聴


一覧へ